山田國廣(12/8)
”福島原発事故放射公害被害原因裁定を求める会”が12月27日に漸く”キックオフ集会”を催すことができることになりました。
私が、トモダチ作戦参加・空母ロナルドレーガン被ばく裁判原告団長のリンゼー・クーパーさんの証言から「健康被害を起こしている主犯・原因物質はテルルの化学毒なのだ」と発見してから4年が経過しました。

その間、名古屋高裁における避難裁判の判決は残念でした。その時の私の証言や証拠資料は、あまり役立たなかったと反省しています。
その反省をバネに調査研究を重ね、福島原発事故後の東日本広域における健康被害は、①テルル毒性論②テルル被ばくによる健康被害論③テルル汚染原因論という、3段階因果関係論を実証することが出来ました。その3段階因果関係論を冊子化したものが、キックオフ集会で配布する「テルル毒本No1~No6」です。この冊子化はさらにシリーズ化していく予定ですが、No7では「こどもがあぶない:東日本8か所のこども病院において小児急性白血病、手足先天奇形、低体重出生などが急増していた」ことを著す予定です。
私としては、今回の原発事故による健康被害の原因裁定の目的は以下の3点であると考えています。
(1)福島原発故後に東日本広域において発生した急性原爆症症候群(金属味、喉や皮膚への刺激、鼻血、頭痛、嘔吐、歯茎出血、チアノーゼ、脱毛・・・)と慢性原爆症候群(甲状腺がん・白血病・結腸がんなどの多様な部位のガン、甲状腺機能低下症、心筋梗塞、小児の先天異常、妊産婦の産褥期障害、神経障害、免疫系障害・・・)は、「テルル化学毒を主犯として放射性ヨウ素、放射性セシウムの複合影響により起こった」ことを3段階因果関係論により証明し、国や東京電力そして社会的にも認識させていくこと。
(2)東京電力や国の健康被害責任を明確にし、健康被害で苦しむ方々の回復のための生涯補償を賠償させること。
(3)テルル毒被ばくによる隠されてきた健康被害原因を明らかにして病気からの快復策を見出し、健康ケアに役立てること。
私は今年の8月で80歳になり、いつ倒れてもおかしくない年齢に到達しました。環境学研究者としてテルル毒を発見してしまった性と運命に従い「残された時間を原爆、核実験、原発を推進する権威筋と戦うしかない」と覚悟を決めました。闘いは、始まったばかりです。皆さまとともに、闘っていきたいと願っています。
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