原因裁定を求める会事務局だより2025.10.17


東電HD答弁書に対する反論書の作成作業について
  
 申請人らの原因裁定調停申請書(3月10日提出)に対して、公害等調整委員会から被申請人の東京電力HDに対して答弁書の提出を求められていたが、東電HDからは1箇月遅れで7月30日付で提出がされた。
 この答弁書に対する内容の検討と反論書の作成作業について、弁護団及び山田國廣顧問並びに事務局長の藤原でこの間数回にわたってオンライン会議で検討が行われてきた。また、山田顧問と藤原は9月17日から19日の2泊3日で、藤原の知人が有する軽井沢の別荘で合宿を行なって内容の検討を行なった。
 10月6日に行なわれた弁護団会議で以下のような方針が確認された。

(反論の骨子)
1.被申請人はシーベルト論で勝負しようとしている→これが間違いであることを主張する。
2.UNSCEARに対する批判は大阪大学名誉教授の本行忠志著『UNSCEAR批判の意義とUNSCEAR2020/2021報告書の問題点』を参考とする。
〈今後の予定〉
①弁護士が各自10月14日までに山田先生に質問し、それに対して山田先生が回答をする。
②11月末までに準備書面を提出する。同時に進行協議に関する意見も出す。
③とりあえず総論部分についての主張をする。個別の申請人に関する補充主張は追って行なうこととする。

 以上のような進行について確認がされた。