★小笠原和彦さんの御著書

 「ただいま療養中 原発事故で被曝した申立人のがん(多発性骨髄腫)病状記」を読んで
 非常に読みやすく、一気に読ませて頂きました。命にかかわる最重度の病に侵されながらも、原発事故によって多くの住民が様々な健康被害を受けたことを明らかにし、原発廃絶を達成しようとする小笠原さんの不退転の決意と壮絶な闘病に深い感銘を受けました。そしてそれでもなお病身を押して遠方の集会や福島などへ出かけて真実を明らかにしようとする活動を死を賭して闘っておられるお姿に対して満腔の敬意を表します。更に、私の知らなかったいくつもの情報をお教え頂きました。
 この本を、関係者は勿論、多くの人々に是非とも読んで頂けることを願います。「福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」の申立人の一人として深く共感し、心からのエールをお送り致します。   
                                  (2025年12月15日 渡辺瑞也)

GEOC説明会に参加して(報告)

  11月28日(金)、25,26日に続いての「福島原発事故被害/放射能毒・化学毒を考えるパネル展示説明会」(於:GEOCセミナースペース)が無事終了しました。参加者は僅かで寂しい限りでしたが、解説者山田國廣先生の説明、そして参加者との質疑応答が熱心に行われました。


 今回の説明会では、5年前から「世界の核分裂事件後の被曝住民の健康被害発症の主要原因はテルルの化学毒と放射能毒(β線)の複合影響であった」ことを主張してこられた山田先生から衝撃の報告がなされました。福島原発事故だけでなく、過去の広島・長崎原爆、ビキニ水爆も含めて、事件後の被曝住民の健康被害の原因はいずれもテルル同位体が断トツ(衝撃の真実)のランキング1位だったことを1枚のグラフ土俵、(縦軸:全放射能に対する寄与率 横軸:核分裂後の時間)、及びホットパーティクル図解で明白に示されました。


 そして今まで隠され続けてきたテルル同位体が主要な原因であることが因果関係シナリオの説明で、もはやだれも否定できない事実として証明されたのです。

 いま求める会では、東電が原発事故での健康被害の主要原因がテルル同位体であったことを認め、そして被害者救済に責任をもって対応するべく公害等調整委員会に原因裁定の申請をして受理され審議の最中にあります。 
 今回の山田先生の報告がこの原因裁定で認められ更に責任裁定を経て被害者救済へと進展していくことを切に願っています。
           福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会 会員 森 國明

(追伸)説明会が無かった中日の27日、前々から願っていた山田先生と差しで談義する場を先生の宿泊ホテル、そして居酒屋で実現することが出来ました。そこで嬉しい報告を2つ聞くことが出来ました。一つは今回の解説シナリオ資料集を「核分裂・毒物テルルの発見」(藤原書店)に継いで同じ出版会社で出版することが決まったこと、そして今一つは来春を目標に権威ある国際学会に論文投稿する準備を始めているとの事でした。

(参考動画)中村修youtube
 福島第一原発事故のホットパーティクルによる複合毒性

福島原発事故被害放射能毒・化学毒を考える説明会

 開催案内
 ・場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) セミナースペース
 ・日時:2025年11月25(火),26(水),28日(金) 14時00分~16時00分

  ①広島・長崎への原爆投下や②ビキニ環礁における水爆実験、そして③2011年3月の
  福島第一原発1号機、3号機、2号機の爆発事故による放射性微粒子(ホットパーティ
  クル)を含んだプルーム(雲)が飛来して地表にフォールアウト(降下)し、放射能
  毒と化学毒の複合的な影響によって健康被害が発生したことは明らかです。そして
  そのホットパーティクル中の核種別放射能寄与率を調べたところ、①から③のすべて
  のケースで毒物テルルがランキング1位であることが明らかになりました。説明会
  ではこの3つのケースについて詳細を明らかにした事実をパネルに掲示して説明します。
 【当日配布資料】
  世界の核分裂事件後の被曝住民・健康被害発症の主要原因はテルルの化学毒と放射能毒(β線)
  の複合影響であった」ことの7段階原因結果論による証明


  

広島原爆、長崎原爆、ビキニ水爆実験、福島原発事故放出の放射能雲に混入していたホットパーテイクルの核種別放射能寄与率(%)でランキング1位は毒物テルル同位体であった!

テルル読本NO37         テルル読本NO38       テルルNO39改
核分裂惨事後の青い光と急性原爆症  パネル展示用ポスター原稿   パネル展示用ポスター原稿2

福島原発事故被害原因裁定を求める3.10キックオフ集会

 本日3月10日、13時に弁護団(釜井弁護士、佐竹弁護士、佐柄木弁護士)、大越申請人、山田顧問、菊地さん(松戸)、川根さんで公調委に原因裁定申請書を提出してきました。被申請人が東京電力エナジーパートナーズではなく東京電力ホールディングスであることがわかり、急遽提出前に書き換えを行なうというハプニングがありましたが、無事に提出が出来ました。

 その後、衆議院第2議員会館に移動し、地下の第7会議室で受付やZoomn設営、映像の投射などの準備をし、14時前から菊地さんに通行証の手渡し、富塚さん(たんぽぽ舎)には受付を担当していただきました。14時半からは記者会見を予定していましたが、一社も参加がありませんでした。事務局の不手際をお詫び申し上げます(総務省記者クラブへの投げ込みが先週の6日の木曜日でしたので、事前の周知徹底と個別記者への働きかけが出来ませんでした)。また、オンラインの設定が当初うまくいかなかったためにオンライン参加者には申し訳ありませんでした。

 キックオフ集会は共同代表の山田真さん(申請人)、川根さんから挨拶をいただき、それに続いて申請人の渡辺瑞也さん(オンライン)、大越良二さん(会場参加)、体調が悪くご参加は無理な松戸の小笠原和彦さんからのメッセージは、松戸の菊地から代読をしていただきました。

 また、国会開会中であったため、せっかくの議員会館での集会でしたが、途中から社民党の福島みずほ議員が急遽駆けつけてくださりましたので、ご挨拶をいただきました。その後、すぐに所用があり退室されました。

 その後、弁護団の釜井さん、佐竹さんにそれぞれ解説をしていただき、佐柄木さんからもコメントをいただきました。弁護団からの調停申請書の説明をしていただいた後、顧問の山田國廣さん、川根さんから申請内容を補足する解説をしていただいた後、残りの20分ほどで会場からの発言をいただき、最後に司会の藤原から今日を皮切りに新たな闘いが始まることを宣言し、運動の輪を広げていきましょうと呼びかけて終了しました。
 参加者は会場リアル参加が21名+アルファ、オンライン参加が4名で計25人でした。

(当日配布資料)
 ◆原因裁定申請書
 ◆パンフ:
  福島原発事故健康被害は、放射能毒と化学毒の複合的影響力が原因
 ◆高濃度放射能セシウム(Csボール)の危険性

 なお、この始終をユープランの三輪祐児さんが録画をしていただきましたので、
視聴して頂きたいと思います。
 録画:
  福島原発事故被害放射能毒・化学毒 原因裁定を求めるキックオフ集会

★テルル読本(no30,31)(12/2)

・NO30広島原爆・被ばく住民は核分裂により生成された放射能毒物と化学毒物の複合影響により 健康被害を起こしていた」ことを証明する4段階因果関係論
・NO31福島原発事故・被ばく住民は核分裂により生成された放射能毒物と化学毒物の複合影響により健康被害を起こしていた」ことを証明する4段階因果関係論

テルル読本、NO23,24を投稿しました

No23の題名は「ウラン、プルトニウムの核分裂により放射能毒物と化学毒物は同時に生成される」です。
No24の題名は「広島原爆投下後のウラン燃料・核分裂生成による核種特定と同位体別放射能ランキング評価」です。
 二つの原稿とも「福島原発事故放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」にとって、たいへん重要な基本的情報です。

テルルについて

◆Teの毒性や化学的特徴が分かりやすく説明されています。(元素記号
「原子番号52:テルルの特徴や性質」

◆(プレスリリース)2017年6月6日 東京大学
有害だがレアメタルでもあるテルルの環境挙動を支配する因子を解明
【研究の背景・先行研究における問題点】
テルルは最も毒性の高い元素の1つであると共に、その放射性同位体は福島第一原発からも放出されており、環境科学的に大きな注目を集めている元素である。一方で、テルルは太陽電池や電子部品材料などに利用され、先端産業に欠かせない希少元素(レアメタル)のひとつで、金属資源としても重要な元素である。しかし、テルルの地球表層での挙動に関しては極めて限られた情報しかなく、特にその分子レベルでの化学状態については、分析可能な手法が限られているため、殆ど知見がないのが現状であった。

【研究内容】
そこで本研究では、SPring-8やPhoton Factoryなどの放射光施設から得られるミクロンオーダーのX線を用いた複合分析(図1)により、廃鉱山近傍の土壌試料中のテルルの化学状態を決定した。

全国および東日本 12 県で原発事故要因による院内がん登録数が 増加していることの回帰分析による証明

この資料「全国および東日本 12 県で原発事故要因による院内がん登録数が
増加していることの回帰分析による証明」
)は、風媒舎から出版された”なぜ首都圏でガンが60万人増えているのか”の基礎資料として作成したものです。(山田國廣)

一部のデータは、風媒社の本に使用されていますが、この資料に示したの様に
まとまった形ではどこにも発表していません。
(1)この中で低被ばく対象県としては、香川県のデータを入れています。
(2)原発事故被ばく県としては東日本12県のトレンド解析を行っています。
(3)福島県(テルル毒本No5参照)が、東京などにくらべてガン増加傾向
   が比較的に低く出ているのは、
         ①福島県で発症したガン患者が避難して他県でガン登録してること
   ②他県に避難してからガンが発症していること
     などの「トレンド解析における過小バイアス」が生じているからです。
(4)「放射能毒とは、化学毒とは」などの基礎的用語の解説もあり、
   「放射能毒と化学毒の複合汚染・複合影響」を理解する資料としても
    有効です